■仙腸関節とは・・・
耳慣れない関節なので、仙腸関節について調べてみると「日本仙腸関節研究会」という会があることを発見したので、仙腸関節について紹介しておきます。
【日本仙腸関節研究会による仙腸関節の説明】
仙腸関節(せんちょうかんせつ)は、骨盤の骨である仙骨(せんこつ)と腸骨(ちょうこつ)の間にある関節であり、周囲の靭帯(じんたい)により強固に連結されています。
仙腸関節(せんちょうかんせつ)は脊椎の根元に位置し、画像検査ではほとんど判らない程度の3~5mmのわずかな動きを有しています。
日常生活の動きに対応できるよう、ビルの免震構造のように根元から脊椎のバランスをとっていると考えています。
1.仙腸関節の機能異常
同じ姿勢を長時間続ける・悪い姿勢などにより仙骨関節に異常が生じる
仙腸関節に連動する脊柱起立筋が異常収縮して筋肉疲労や血行不良を起こす
2.筋筋膜性腰痛
腰のこり・だるさや重さ・違和感などが生じる
仙腸関節が機能しなくなり腰椎にも負荷を生じる
腰椎に負荷がかかり、椎間板が疲弊しギックリ腰が起こる場合もある
3.椎間板症
腰痛や足のしびれが起こる。椎間板にも異常が生じるが画像検査ではまだ分からないことが多い
4.椎間板ヘルニア
痛みやしびれがひどくなり、椎間板ヘルニアなどになる。
■腰痛と軽い段階での治療
30代以上の成人の多くが腰痛や肩こりに悩まされています。
特にデスクワークが増え、パソコンが普及し仕事量が大幅に増大する中で身体の不調を抱える人が増えています。
私もパソコンを使いすぎてパソコン病の症状が発生し治療を行い改善されましたが、仙腸関節や腸腰筋といった腰回りの関節や筋肉の大切さを実感しています。
酒井先生の腰痛メカニズムでも「筋膜性腰痛」の段階で治療を行うことを奨めていますが、この段階で治療に行けばかなり良くなります。
腰痛に限らずほとんどの病気が急になるものではなく、段階を追って悪くなります。
虫歯でいえばC1→C2→C3→C4と進んでいくようなものです。
C1やC2で治療をすれば、少し削るだけで済みますがほっておくと抜歯や入れ歯といった治療をしなければいけません。
腰痛もだるさや違和感・軽い痛みの段階で治療をしておけばいいのですが、椎間板ヘルニアまで進むと手術などが必要になります。
■軽い段階での治療はどこに?
では軽い段階での治療はどこにいけばいいのでしょうか。
軽い症状の場合、外科では発見できない場合がほとんどです。
腰が重い・だるい症状の場合、マッサージで改善すればいいのですが、マッサージを受けても1~2週間で症状がぶりかえす場合には、外側の筋肉だけではなくインナーマッスルと呼ばれる内側の筋肉や関節にまで問題が生じています。
そのような症状にぜひおススメしたい治療が鍼治療です。
鍼といえば痛い・怖い・年寄がかかるものだというイメージが強いのですが、
しかも、軽い症状で悩んでいるが病院では異常なしと言われた方でも、改善することができます。
軽い症状=未病の状態こそ自分自身の自己治癒力を増す鍼灸治療の出番です。
私は、西荻窪にある鍼灸治療院「治し家」で治療を受けましたが、東京近辺で治療院をお探しの方にはおススメの治療院です。