競走馬(サラブレッド)では、古くより笹針という人間の鍼や刺絡に近い疲労回復方法があります。
競馬で走ることはサラブレッドといえども大きな負担で、疲労がたまると骨折や体調不良を引き起こすために、体調管理については、人間以上に大切に扱われていたかもしれません。
何億円~何十億円の競走馬もいますので。
サラブレッドは、レースを何度か走ると疲れからか筋肉が固まり(コズミ)、血液の循環が悪くなります。
そこで、笹針という特殊な針を馬の身体に刺して刺激を与えるとともに悪い血を出して疲労回復を行う治療が
行われていました。
JRA(日本中央競馬会による説明)
血液の循環が悪くなり、鬱血(うっけつ)状態を起こすと、全身コズミや跛行を呈することがある。
このような時肩、腰等部分的にあるいは全身的に針を刺し、鬱血をとる。これを乱刺手術(ササバリ)という。
乱刺手術に使用する特殊な針が笹の形に似ているところから笹針と呼ばれるのである。
最近では、ペットに対して鍼治療を行う獣医さんが出てきているようです。
日本動物鍼灸治療研究会