鍼師と灸師は国家資格として別々の資格です。
ただ、試験科目の9割は共通しており実技試験がないためほとんどの人は療法の資格を取得します。
受験資格は鍼灸専門学校を三年間学んで卒業すると得られます。
実技試験がない理由は、鍼灸学校での授業に任せているとのことですので、学校により内容が異なります。
【国家試験の種類と資格】
◆鍼灸専門学校⇒鍼師国家試験・灸師国家試験⇒鍼灸院の開業
(漢方薬の処方不可)
◆大学薬学部⇒薬剤師国家試験⇒漢方薬局・薬局
(漢方薬の知識がなくてもできる)
◆大学医学部⇒医師国家試験⇒病院
(鍼灸を使う治療も可能)
【国家資格の不可思議な点】
国家資格は以上のようになっているため、元々の中国医学の考えでは鍼灸と漢方はセットなのに今の日本では分かれてしまっており、そのため漢方の知識のない鍼灸やその逆も存在します。両方併用する事が難しくなっています。
また、医師であれば鍼灸治療可能!もちろん実技能力がないまま鍼灸を行う医者はいませんが医学側から見た鍼灸の地位が見えてきます。
鍼灸の効果は実際に受けた方が効くと話しているにも関わらず広まりきらないのは、医学側からの圧力の可能性があります。
欧米では、薬価に対して安価な鍼灸は日本以上に活用されており、予防医学の分野では効果研究も進んでいる現状があります。
科学的検証がはっきりしていないが効果があるということが医師会側が恐れるところ。
厚生労働省は次のような理由で鍼灸保険の同意書撤廃を「困難」としています。
・鍼灸の対象疾患は外傷性の疾患ではなく発生原因が不明確
・鍼灸治療は"治療と疲労回復等"との境界が明確でない
・鍼灸治療は施術の手段・方式が明確でない
・鍼灸治療は成績判定基準が明確でなく客観的な治療効果の判定が困難
★鍼灸の場合、治療効果がはっきりしないという点が一番の理由ですが、効かないものであれば何千年も受け継がれるわけがなく、現在においても街には鍼灸院が多数あり、通っているお客様がいるという事実があります。効かなければ誰も通わずに全部なくなってしまうでしょう。
どこの鍼灸院に通っても同じ効果や治療が受けられる訳ではないという点を理解して活用するに値する治療法です。
私は、パソコン病やVDT症候群から鍼での治療を受けましたが、鍼で治せる病気はたくさんあります。
・鍼治療で治る病気